icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻12号

1991年11月発行

臨床報告

ヘルペス性輪部血管炎と考えられる2症例

著者: 森康子1 桑山信也2 下村嘉一2 鍋禮三2

所属機関: 1大阪警察病院眼科 2大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1816 - P.1818

文献概要

 ヘルペス性輪部血管炎(Herpetic limbalvasculitis)と考えられる症例を2例(症例1:21歳女性,症例2:22歳女性)経験した。両症例とも片眼の輪部結膜に局所性に毛様充血を認め,その毛様充血に沿った周辺部角膜に浮腫を認めた。症例1は1か月前に樹枝状角膜炎に罹患しており,病巣擦過により,単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)を同定した。症例2は壊死性角膜炎の既往を有し,角膜知覚の低下がみられた。症例1は,trifluorothimidine,抗生剤点眼,症例2はacyclovir眼軟膏,抗生剤点眼にて治癒した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら