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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻12号

1991年11月発行

臨床報告

DNA検査にてレーベル病と診断された1症例

著者: 宇都裕恵1 畑快右1 江頭淳一1 猪俣孟1 緋田芳樹2 大塚誠3 加藤元博4

所属機関: 1九州大学眼科 2慶應大学眼科 3九州大学放射線科 4九州大学神経生理

ページ範囲:P.1823 - P.1827

文献概要

 DNA検査にてレーベル病と診断した。症例は22歳男性。視野検査で両眼とも約10°〜20°の中心暗点が検出された。両眼底は血管の蛇行および管径不整がみられ,螢光眼底検査では両眼とも視神経乳頭から螢光漏出をみなかった。本症例は,脳波の異常と,ポジトロンCT (positronemission computed tomography)で両側後頭葉に糖代謝の低下を認めた。レーベル病が疑われたが家族歴がないために確診できなかった。患者と患者の母親のDNA検査により,いずれにもレーベル病にみられるミトコンドリア異常が検出され,この患者をレーベル病,母親をレーベル病保因者と診断することができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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