文献詳細
文献概要
臨床報告
角膜上皮障害に対するコラーゲンシールドを用いた治療
著者: 宮本裕子1 福田昌彦1 安本京子1 西田輝夫1 大鳥利文1
所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1843 - P.1846
文献購入ページに移動コラーゲン角膜シールドは,びまん性表層角膜炎の4症例に対しては,3例75%に著効を示し,角膜びらん26例に対しては,21例81%に著効あるいは有効,遷延性角膜上皮欠損7例に対しては,5例71%にやや有効以上の判定であった。上皮下浮腫の2症例には,無効であった。
コラーゲンシールドの装着により角膜表面に対するbandage効果で痛みや異物感の軽減が得られるとともに,溶解した分解物が潤滑剤として作用し,角膜上皮欠損の修復と再被覆を促すと考えられ,角膜上皮障害に対する一つの有効な治療法と評価される。
掲載誌情報