icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

臨床報告

涙嚢原発と思われるinverted transitional papillomaの1症例

著者: 安宅和代1 望月學2 飯沼壽孝3 山下英俊4 江口秀一郎4

所属機関: 1東京大学医学部付属病院分院眼科 2久留米大学医学部付属病院眼科 3東京大学医学部付属病院分院耳鼻科 4東京大学医学部付属病院眼科

ページ範囲:P.1869 - P.1872

文献購入ページに移動
 右涙嚢部腫脹および流涙を主訴とする,62歳女性の右涙嚢原発の inverted transitionalpapillomaの1症例を経験した。右涙嚢部腫瘤を触知して2年半後,腫瘍は鼻涙管を通じて下鼻道の鼻涙管開口部にまで進展し,腫瘍摘出術を行った。Inverted papillomaは急速な発育をし,悪性化率,腫瘍摘出後の再発率ともに高いため,悪性腫瘍に準じ,広汎切除が必要であり,定期的な経過観察が重要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?