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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

臨床報告

眼瞼に転移した乳癌の1症例

著者: 西野和明1 五十嵐保男2 足立純一2 前川浩2 北川正樹2 岡崎稔3 成松英明4 竹田眞5

所属機関: 1自衛隊札幌病院眼科 2札幌医科大学眼科 3札幌医科大学第一外科 4札幌医科大学病理部 5竹田眼科

ページ範囲:P.1873 - P.1877

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 症例は43歳の女性。乳癌の手術直後に複視,左眼の上下眼瞼の腫脹が発症した。画像診断の結果,眼窩腫瘤を認めたが,全身検査で他の臓器に異常はなく,腫瘤の性質を推定するのが困難であった。確定診断の目的で眼瞼の試験切除を施行したところ病理組織学的に乳癌の転移(palpe—bral metastasis of breast scirrhous carcinoma)と診断された。当時,眼窩腫瘤も同様に乳癌の転移と考えられたが,2年後の現在,球後の腫瘤は拡大傾向を認めなかった。したがって,眼窩腫瘤は炎性偽腫瘍や眼窩偽リンパ腫などの良性腫瘍である可能性も考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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