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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

臨床報告

網膜剥離手術後の前房フレア値

著者: 井上雅美1 安積淳1 調久光1 中橋康治1 井上正則1 山本節1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1887 - P.1890

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 裂孔原性網膜剥離眼で強膜内陥術後3か月以上経過し,術後炎症が落ち着いた症例の前房フレア値を測定し,その上昇に寄与する因子を多変量解析を用いて検討した。房水蛋白濃度は正常眼に比し2倍以上高値を示し,上昇に関与した因子のうち,単相関係数が高いのはバックルの高さ,冷凍凝固の数,PVR (増殖性硝子体網膜症)の有無であった。偏相関係数はバックルの高さとPVRの有無のみ高値を示した。また各因子間の相関行列において冷凍凝固の数はその2因子とそれぞれ有意な相関が得られたことから,冷凍凝固の数は前房フレア値の上昇に間接的に関与していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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