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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻13号

1991年12月発行

文献概要

臨床報告

黄斑低形成

著者: 小野眞史1 東範行1 小口芳久1 植村恭夫1

所属機関: 1慶應義塾大学眼科学教室

ページ範囲:P.1937 - P.1941

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 黄斑低形成49例98眼を随伴する異常により黄斑低形成単独群,先天無虹彩群,白子眼底群の3群に分けて検討した。視力は0.04から0.6に分布しており,88%が0.1以上を示し比較的良好であったが,先天無虹彩群は他の2群に比べてやや不良であった。また全例に眼振を伴っていたが,斜視は比較的少なく約80%の症例において眼位はほぼ正常であった。電気生理学的検査においてphotopic ERG (electroretinogram),scotopicERGともに良好であり,flash VEP (visual evo—ked potential)では約70%が良好であり,PatternVEPは全例が不良であった。これらの電気生理学的所見は3群とも差は認められなかった。以上より各群の黄斑機能に大きな差はなく,ある程度の黄斑機能は保持されているものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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