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連載 眼科図譜・295
糖尿病性黄斑偏位
著者: 日下俊次1 池田恒彦2 田野保雄2
所属機関: 1八尾市立病院眼科 2国立大阪病院眼科
ページ範囲:P.96 - P.97
文献購入ページに移動症例1 29歳,女性。19歳頃より糖尿病を指摘されたが放置。28歳時に近医で両眼の増殖性糖尿病網膜症を指摘され,光凝固を受けていた。左眼に牽引性網膜剥離を発生したため国立大阪病院眼科を紹介され受診した。初診時,右眼視力は矯正で(0.9),左眼視力は眼前手動弁。眼圧,前眼部所見は両眼とも異常を認めなかった。左眼底は牽引性黄斑剥離の状態で,右眼底には乳頭外新生血管を多数認めた。入院のうえ,左眼に硝子体手術を施行。右眼には,約1か月間で3回に分け,汎網膜光凝固を施行したが,3回目の光凝固終了後,約2週で右眼の急激な視力低下・変視症を自覚し,視力は矯正で(0.04)まで低下していた。
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