icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻2号

1991年02月発行

文献概要

臨床報告

硝子体手術が奏効した再生不良性貧血の1症例

著者: 寺井高子1 村上喜三雄2 小笠原博宣2 五十嵐弘昌2 石川順一3

所属機関: 1北見赤十字病院眼科 2旭川医科大学眼科学教室 3北見赤十字病院小児科

ページ範囲:P.123 - P.126

文献購入ページに移動
 重症再生不良性貧血と2か月前に診断された9歳女児の両眼に強い網膜硝子体出血が突発した。網膜出血は初発時には表在性と出血性網膜分離症の形であった。全身状態が改善した4か月後に,両眼に硝子体手術を行った。片眼で視力が改善し,以後3年余の期間安定した状態にある。他眼は網膜剥離のために失明した。重症再生不良性貧血では一般に生命の予後が不良とされているが,本症例のように延命が可能な場合があるので,網膜硝子体出血が併発した場合には,積極的に手術の可能性を検討すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら