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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻2号

1991年02月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

老人性円盤状黄斑変性症の病理組織学的検討

著者: 石橋達朗1 本多貴一1 村田敏規1 向野利寛2 中村晴美3

所属機関: 1九州大学医学部眼科 2福岡大学医学部眼科 3九州労災病院眼科

ページ範囲:P.135 - P.139

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 症例は73歳女性で,老人性円盤状黄斑変性症の診断のもとに経過観察中硝子体出血,血管新生緑内障をきたし,持続する眼痛のため眼球を摘出した。その摘出眼球を病理組織学的に検討した。眼底後極部の網膜下および網膜色素上皮下には新生血管を含んだ増殖組織がみられ,一部の新生血管は脈絡膜血管との連続性が認められた。増殖組織内には多核巨細胞やマクロファージがみられた。網膜色素上皮下の新生血管壁が破綻して,網膜色素上皮下に出血をきたしていた。また網膜下出血や硝子体出血もみられた。ドルーゼンが後極部に散見され,一部のドルーゼンには新生血管が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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