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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

テルソン症候群の5例

著者: 渡邉葉子1 佐藤文平1 濱田潤1 菅澤淳1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.211 - P.214

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 くも膜下出血に続発する硝子体出血(テルソン症候群)の5例8眼を観察した。初診時に眼底が透見不能であった4例5眼のうち,3眼に硝子体手術を行い,そのすべてに黄斑上膜の形成を認めた。他の1眼はヤグレーザーによる硝子体膜切開を行い,黄斑変性が発見された。全4眼で術後視力は著明に改善した。テルソン症候群での出血は自然に吸収され,視力予後が良いために保存的治療が望ましいとされてきた。しかし,超音波などで黄斑の異常が推定される症例では,早期硝子体手術の適応があると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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