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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

視覚保続を呈した3症例の検討

著者: 石川弘1 加島陽二1 北野周作1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.215 - P.218

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 視覚保続とは,実際に見た物と形や色が同じ陽性残像が異常に長時間出現する特異な視覚異常である。今回,この視覚保続を呈した3症例の臨床的特徴について報告した。2例は時間的視覚保続,1例は時間的視覚保続と空間的視覚保続を示し,全例に右頭頂後頭葉病変が確認された。診断には,視覚保続を念頭に置いた詳しい症状の分析と,同名半盲や半側空間無視,および視運動性眼振の非対称現象などの随伴症状が重要である。注意深い観察を行えば,視覚保続はかなりの症例に認められる可能性があることを強調した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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