icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

BSS PLUS®灌流によるIOL移植眼の前房蛋白濃度の術後経過について

著者: 越智利行1 岩渕成祐1

所属機関: 1越智眼科

ページ範囲:P.219 - P.222

文献購入ページに移動
 酸化型グルタチオンを含む房水組成溶液(BSS PLUS®)をKPE・IOL手術の眼内灌流液として使用し,前房蛋自濃度をレーザーフレアセルメーターを用いて測定し,血腋房水柵に及ぼす影響をOPEGUARD®-MAと比較検討した。BSS PLUS®を使用した188眼の前房蛋白濃度は,OPEGUARD®-MAを使用した115眼のそれより低い値を示した。BSS PLUS®を使用した症例中,糖尿病眼および眼内レンズがout of thebagに固定された症例の前房蛋白濃度は,非糖尿病眼・眼内レンズがin the bagに固定された症例のそれとほぼ同様の値を示した。BSS PLUS®は血液房水柵の破壊をきたしやすい症例で,眼組織の保護作用が高い灌流液であると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら