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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京

学会原著

網膜細動脈瘤の終末像について

著者: 海平淳一1 藤沢昇1 佐藤雪雄1 窪田俊樹1 宮崎守人1 田中紀子1 西山敬三1 瀬川雄三1 宮永和人2 米山穣二3

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室 2北信総合病院眼科 3伊那中央総合病院眼科

ページ範囲:P.223 - P.227

文献概要

 発症から6か月以上,平均18.2か月を経過し,再出血や滲出性変化の増大がみられなくなった網膜細動脈瘤患者20例の検眼鏡的観察を行った。発症時の平均年齢は71.2歳で,光凝固施行例は4例である。最終観察時に5例は細動脈瘤が検眼鏡的に観察されず,9例は細動脈に隣接して,6例は細動脈下に瘢痕が観察されたが,瘢痕が細動脈上に観察される症例はなかった。瘢痕の大きさや形状はさまざまであるが,その検眼鏡的性状は線維質の9症例と白斑状の6症例とに分類できた。発症部の細動脈は16例で局所的狭窄を,15例で白鞘化を認めたが,細動脈枝閉塞例は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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