icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

老人性円板状黄斑変性症の中心窩下新生血管膜に対する光凝固成績

著者: 白神史雄1 原和之1 土田陽三1 森繁広1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.265 - P.269

文献購入ページに移動
 光凝固治療の適応がないとされている老人性円板状黄斑変性症の中心窩下新生血管膜に対して,矯正視力0.1以下,新生血管の大きさが2乳頭径以内であるなどの適応基準を満足する16例16眼に,中心窩を含めて新生血管膜を完全に覆うようにクリプトンまたは色素レーザーで光凝固を施行した。2段階以上の視力改善が得られたのは9眼56%であり,特に0.1以下に視力が低下して比較的短期間のうちに光凝固を施行できた症例に改善例が多かった。最終的な凝固成功率は12眼75%であった。老人性円板状黄斑変性症の中心窩下新生血管膜に対する光凝固治療は,適応を限定して行えば有用である可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら