臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集（1）1990年9月　東京

学会原著

網膜色素変性症の医療状況—患者問診票から

著者： 松村美代¹ 小泉閑¹ 玉井信² 塩野貴² 早川むつ子³ 荒文乃³ 所敬⁴ 赤沢嘉彦⁴ 久保田伸枝⁵ 河野真一郎⁵ 松井瑞夫⁶ 湯沢美都子⁶ 小口芳久⁷ 明尾潔⁷ 安達恵美子⁸ 武田憲夫⁸ 三宅養三⁹ 矢ヶ崎克哉⁹ 若林謙二¹⁰ 石坂伸一¹⁰ 本田孔士¹¹ 坂上欧¹¹ 宇山昌延¹² 岸本伸子¹² 石橋達朗¹³ 本多貴一¹³ 大庭紀雄¹⁴

所属機関： ¹兵庫県立尼崎病院 ²東北大学医学部 ³順天堂大学医学部 ⁴東京医科歯科大学医学部 ⁵帝京大学医学部 ⁶日本大学医学部 ⁷慶応大学医学部 ⁸千葉大学医学部 ⁹名古屋大学医学部 ¹⁰金沢大学医学部 ¹¹京都大学医学部 ¹²関西医科大学医学部 ¹³九州大学医学部 ¹⁴鹿児島大学医学部

ページ範囲：P.287 - P.289

文献概要

　網膜色素変性症患者253名に対して問診を行い，有効問診票207例から患者側から見た医療状況を検討した。遮光眼鏡はよく使用されているが，患者の13％が車の運転を行っており交通事故にあったものも多い。身体障害者手帳は該当者でも必ずしも所持せず，情報を求めて複数の眼科を受診する傾向があった。