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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

網膜色素変性症患者の白内障手術後の硝子体の変化

著者: 小林博1 小林かおり1 西川雅子2 松村美代1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学医学部眼科 2倉敷中央病院眼科

ページ範囲:P.291 - P.293

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 網膜色素変性症患者23名44眼の白内障手術後8〜10年間にわたる硝子体の変化を検索した。前硝子体膜の破綻及び線維化の頻度は,正常コントロール眼に比較して,有意に低率であった。後部硝子体の変性については,コントロール群では有意に進行したのに対して,色素変性症患者ではほとんど進行がなかった。術直後,長期経過後ともに,色素変性症患者の後部硝子体の変性は,コントロール群に比較して有意に高度であり,術前に既に高度の変性があったと考えられた。これらから,本症患者の白内障手術後の硝子体は正常眼とは異なる経過をたどることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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