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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

原発閉塞隅角緑内障の予後と眼圧

著者: 吉川啓司1 中瀬佳子1 東出登志1 井上トヨ子1 井上洋一1

所属機関: 1オリンピア・クリニック眼科

ページ範囲:P.311 - P.314

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 手術あるいはレーザー虹彩切開後,点眼薬下で眼圧が20mmHg以下であった原発閉塞隅角緑内障40例80眼を検索した。無投薬で眼圧を測定し,うつ伏せ試験(PPT)などの眼圧負荷試験を実施した。中心視野平均感度の増減により視野進行を判定した。80眼中12眼(15%)では眼圧と視野に異常がなく,治癒と考えられた。
 各検査結果を要因として多変量解析を行い,治療前の眼圧と後眼圧,水飲試験,視野進行などが,治癒に対して関連性の高い因子であることが示された。視野進行の有無に関連した因子は,PPTと治療後眼圧であった。以上より原発閉塞隅角緑内障の予後に眼圧関連の要因が影響することが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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