文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
Nd-YAG laser経強膜毛様体光凝固術を施行した難治性緑内障のうち,6か月以上経過観察し得た24例26眼における眼圧下降効果を統計学的に検討した。照射条件はfree running mode,照射数8から35スポット,照射エネルギー3.9から5.7J,照射総エネルギー35.6から164.9J,照射部位は角膜輪部より2から2.5mmとした。施行6か月後の眼圧下降率と,施行前眼圧,照射数,総エネルギーとの間に,有意の正の相関があった(0.001<P<0.01)。
合併症としての低眼圧と眼球癆を避けるために,初回施行時は半周照射にとどめ,効果不十分で複数回施行する場合,前回照射時より1週後に半周照射をくり返すのが,安全な施行法であると思われた。
合併症としての低眼圧と眼球癆を避けるために,初回施行時は半周照射にとどめ,効果不十分で複数回施行する場合,前回照射時より1週後に半周照射をくり返すのが,安全な施行法であると思われた。
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