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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(1)1990年9月 東京 学会原著

水晶体嚢外摘出術後の後房レンズ二次移植術

著者: 内尾英一1 森冨喜子1 稲村幹夫2

所属機関: 1横浜南共済病院眼科 2横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.377 - P.380

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 水晶体嚢外摘出(ECCE)術後の後房レンズ(PC-IOL)二次移植症例11例13眼について検討した。平均年齢は67.7歳で,初回手術からの期間は平均2年3か月であった。二次移植の理由は,コンタクトレンズ不適応(55%)が,最も多く,術後合併症はECCE+PC-IOL症例よりも少なかった。術後4日目に視力0.8に達する症例は69%(9/11)と高く,角膜内皮細胞密度の減少率もECCE+PC-IOL症例に比べて少なかった(4.7%)。PC-IOL二次移植術は,少なくないECCE後片眼人工無水晶体眼のコンタクトレンズ不適応例について有意義な方法であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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