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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻3号

1991年03月発行

臨床報告

特徴あるMRI(STIR法)所見を呈した白血病細胞浸潤による視神経の1例

著者: 大鳥安正1 森本恭子1 岩崎直樹1 真野富也1 中尾雄三2

所属機関: 1市立堺病院 2近畿大学

ページ範囲:P.427 - P.431

文献概要

 成人の急性骨髄性白血病の完全寛解期に発症した典型的な浸潤性視神経症の1症例を経験し,その病初期にSTIR (short TI inversionrecovery)法を用いたMRI撮影を行った。
 0.5テスラ超電導型—島津 SMT-50 を用いてMRI検査を行い,TR=2,000ms,TI=120ms,TE=50msで撮影すると,主に軟膜への白血病細胞の浸潤およびそれに伴う視神経の浮腫と思われる高信号部分が視神経周囲に見られた。これは以前より報告のある本疾患の病理所見に一致しており,STIR法を用いたMRI検査は本疾患の早期補助診断に非常に有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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