文献詳細
臨床報告
文献概要
低眼圧緑内障の臨床所見を示した小児2例を報告した。症例1は15歳男子で,頭痛の精査の際に眼底異常に気付いた。症例2は8歳女児で自覚症状はなく,偶然に眼底の異常に気付いた。両者の両眼の眼圧は日内変動を含めて正常範囲内であり,隅角は広隅角であった。視神経乳頭は緑内障性陥凹を示し,視野検査において,緑内障性変化を示した。CTあるいはMRI検査にて頭蓋内病変は認めなかった。低眼圧緑内障は高齢者に多い疾患であるが,若年者あるいは小児にも存在し,その発症メカニズムには加齢以外の要素も考えられる。
掲載誌情報