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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

フェノールレッド綿糸法による小児涙液貯留量の測定

著者: 栗原史江1 黒田裕美1 田中尚子1 浜野光2

所属機関: 1大阪市立小児保健センター眼科 2大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.482 - P.483

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 小児118例で涙液貯留最をフェノールレッド綿糸法で測定した。対象は男児59例,女児59例であり,年齢は4歳から9歳,平均6.1歳であった。開瞼状態で測定し,両眼の平均を測定値とした。118例の測定値は正規分布を示し,平均値は19.14±7.50 mmであった。19例に1%アトロピン®を5日間,1日2回点眼した後では,涙液量は有意に減少していた(p<0.01)。同法は刺激が少なく測定が短時間でできるため,小児の涙液量の測定に有用と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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