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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

5 Fu,Nd:YAGレーザーを併用したSinuso-Sclerectomyの再評価

著者: 景山萬里子1 安田典子1

所属機関: 1東京警察病院眼科

ページ範囲:P.487 - P.491

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 Sinuso-Sclerectomyを開放隅角緑内障12眼に,濾過瘢痕形成を抑制する5Fuを併用して行った。うち4眼には眼圧上昇や濾胞縮小時にNd:YAGレーザーで線維柱帯穿孔を行った。術後観察期間は9か月〜3年5か月であった。大きい濾胞が全例にでき,眼圧は10眼は無治療,2眼は点眼使用で全例20mmHg以下,平均12.7±4.0mmHgとなった。有効率は手術のみ行った過去の成績に比して有意(P<0.01)に高かった。重篤な合併症はなかった。手術で眼球外壁の流出抵抗を除き,さらに前房側からの穿孔で眼圧が下がれば,合併症を最小にして強膜全層炉過手術の効果があがったと言える。興味ある手術法であり,特に末期症例には有用と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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