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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京

学会原著

細菌感染に続発する難治性角膜障害に対するコラーゲンシールド治療

著者: 福田昌彦1 遊佐留実1 宮本裕子1 西田輝夫1 大鳥利文1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科

ページ範囲:P.496 - P.498

文献概要

 細菌性角膜潰瘍に抗生物質治療を行い潰瘍が鎮静化した後にも角膜上皮欠損などの角膜障害が持続する場合がある。コラーゲンシールドは各種の角膜上皮障害に有効であり,薬剤を浸漬して装用させると徐放性のdrug delivery systemとしても有効であると報告されている。今回,細菌感染に続発した遷延性角膜上皮欠損の1例および実質融解の1例に対し抗生物質に浸したコラーゲンシールド治療を行ったところ,上皮欠損および実質融解は速やかに消失した。細菌感染に続発する難治性角膜障害には抗生物質浸漬コラーゲンシールドは有効な治療法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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