icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

強度近視に合併する血管新生型黄斑部出血(HN)と老人性円板状黄斑変性症(SDMD)との関連およびSDMDと遠視との関連について

著者: 大竹能輝1 所敬1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科

ページ範囲:P.503 - P.506

文献購入ページに移動
 強度近視に合併した新生血管を伴う黄斑出血56眼50症例を老人性円板状黄斑変性症121眼100症例と対比して,性別,年齢,屈折,眼軸長について検索した。老人性黄斑変性については,性と年齢が等しい121眼100症例を対象群として比較した。
 強度近視群では3.17の比率で女性に多かった。老人性円板状黄斑変性症は,1.70の比で男性に多かった。強度近視の屈折は−7.0Dから−23.5Dの間であり,平均−14.54±3.78Dであった。老人性円板状黄斑変性症の屈折は+4.75Dから−2.25Dの間であり,平均+1.06±1.25Dであった。この2群の間に屈折異常の重複はなかった。対象群での屈折は+0.05±1.91Dであり,老人性円板状黄斑変性症でのそれと有意の差があった(P<0.05)。眼軸長は,強度近視群で29.14±1.47mm,老人性黄斑変性群で22.53±0.88mmであり,両者間に有意の兼があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?