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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

後部硝子体剥離の発症年齢と屈折度との関係

著者: 米本淳一1 出田秀尚1 森田博之2 伊藤久太朗1 佐々木究1 田中住美1

所属機関: 1出田眼科病院 2東京医科歯科大学眼科

ページ範囲:P.511 - P.514

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 後部硝子体剥離PVDの発症年齢と屈折度の関係について,PVD発症の時期を明確にできた818眼を対象にして検討した。対象は,屈折異常以外,いかなる網膜硝子体病変もないものに限定した。その結果,PVD発症年齢は屈折度と相関があり,単回帰式は,年齢=0.86×Dioptor+61.21であった。発症年齢の男女差は,女が男より若かった。発症年齢の左右差は,なかった。主訴は,飛蚊症が多数であった。網膜出血や硝子体出血が,併発症として見られた。PVD発症年齢は,近視の強さに従い若くなり,正視で61歳,−5Dで57歳,−10Dで53歳,−20Dで44歳,−30Dで35歳と計算された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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