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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

二次性角結膜上皮疾患に対する新しい手術法

著者: 木下茂1 大橋裕一1 渡辺潔1 眞鍋禮三1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.519 - P.521

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 角膜腐蝕の急性期のような炎症眼を透明治癒させることを目的として,創傷治癒実験から手術理論を組み立て以下のような手術術式を開発した。手術術式は,(1)全角膜の掻爬と3〜4mmの輪部結膜切除,(2)約7mm 径の表層角膜移植(donor角膜上皮は除去),(3)健常な遊離結膜片による自家結膜移植からなる。この方法を4眼の角膜腐触と原因不明の角結膜上皮症1眼に施行した。重症の腐触結膜を用いた1眼を除いて,いずれも透明治癒し,最高0.5の矯正視力を得た。この手術では,移植片上は結膜由来の再生上皮が被覆するはずであるが,臨床的には角膜上皮様の平滑な上皮層を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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