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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京

学会原著

副鼻腔疾患—副鼻腔嚢胞—による視神経症(炎)の手術効果の統計

著者: 天谷健吾1 柿栖米次1 安達惠美子1 沼田勉2

所属機関: 1千葉大学医学部眼科 2千葉大学医学部耳鼻科

ページ範囲:P.549 - P.551

文献概要

 当眼科を受診し,副鼻腔疾患を認め,耳鼻科で副鼻腔嚢胞の診断で手術を施行した視神経障害患者14例14眼について検討した。視力は1眼を除いて全例2段階以上改善したが原因不明の視神経炎より不良であった。視野は術後12眼が改善し,悪化したものはなかった。視神経乳頭は術前から全蒼白のものは視力予後は不良であった。画像診断では,視神経管破壊は7眼で確認され,手術時では8眼に確認された。視神経管骨欠損のある例は視力予後が悪かった。発症から手術までの期間は,早期に手術したにもかかわらず予後の悪い例もみられ,嚢腫による圧迫だけでなく,炎症・循環障害等の影響も考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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