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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

眼部帯状庖疹での血清抗水痘ウイルスIgG螢光抗体価測定の有用性

著者: 石原麻美1 秦野寛1 井上豊乃1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科

ページ範囲:P.573 - P.576

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 眼部帯状炮疹(VZV)患者30例(60検体)につき,発症後1年以内の血清抗VZV-IgG(FA)抗体価を螢光抗体間接法により測定し診断における有用性を検討した。対照群46例(46検体)のIgG (FA)抗体価は全例40倍以下であった。眼部帯状庖疹患者のIgG (FA)抗体価は発症後1か月目まで上昇し,その後緩やかに低下した。発症後1年を通じて160倍以上の高値を示すものは50%みられた。血清補体結合(CF)抗体価とIgG (FA)抗体価は正の相関を示した。
 単一血清でも抗VZV-lgG (FA)抗体価が160倍以上であれば,水痘・帯状庖疹ウイルス感染症が疑われ,本法はCF抗体価測定と併用すべき有用な方法であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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