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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京

学会原著

Matas法による治療中,網膜中心静脈閉塞症をきたした硬膜頸動脈—海綿静脈洞痩の1症例

著者: 佐久間正喜1 平山善章1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.585 - P.587

文献概要

 右眼上眼瞼腫脹を主訴とした65歳女性の硬膜頸動脈—海綿静脈洞痩の症例に対して脳外科医指導のもとにMatas法による治療を開始した。その後,主訴は改善したが,突然右眼視力低下が出現し,網膜中心静脈閉塞症をきたした。Matas法による治療を中止後,一時的に視力が改善したが,その後網膜に再出血をきたし,視力低下が進行した。
 Matas法による治療は硬膜頚動脈—海綿静脈洞痩に有効であるが,本症のように網膜循環障害を惹起する危険があるのではないかと推測する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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