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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(2)1990年9月 東京 学会原著

副鼻腔炎から海綿静脈洞血栓症,髄膜炎を併発し急激に失明に至った1症例

著者: 小嶌美恵子1 兜坂法文1 和田公平2 深尾篤嗣3

所属機関: 1市立枚方市民病院眼科 2市立枚方市民病院耳鼻科 3市立枚方市民病院内科

ページ範囲:P.589 - P.591

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 慢性副鼻腔炎の治療中の39歳の男子に,海綿静脈洞血栓症と髄膜炎が併発し,両眼の視神経炎と眼球突出が生じた。副鼻腔炎に対する手術後全身状態が改善し,右眼は回復したが,左眼は視神経萎縮の結果失明した。副鼻腔疾患に続発する鼻性視神経炎は,耳鼻咽喉科的手術が奏効し,予後良好とされてきたが,頭蓋内合併症のため視力喪失に至る事例のあることを本例は示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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