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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

臨床報告

小児の小視症

著者: 平形恭子1 大島崇1 東範行1

所属機関: 1国立小児病院眼科

ページ範囲:P.637 - P.640

文献概要

 小視症を訴えた患児18名についてその特徴および原因を検討した。男女比は1:2と女子に多く,発症年齢は1例を除き10歳以下で,特に5〜7歳に多かった。原因として,眼科的に異常を認めたものはなかったが,脳波異常を5例(27.8%),片頭痛を2例(11.1%)に認めた。この脳波異常および片頭痛は,小視症の発現と密接に関係していると思われ,小視症の改善した症例では脳波の正常化や頭痛発作の減少がみられた。また,精神的な要因が考えられたものが4例(22.2%)あった。
 小児の小視症は,神経学的あるいは精神的な原因で生ずるものの頻度が高く(11/18例61.1%),眼科的検査だけでなく,神経学的検査,特に脳波検査の必要性が強調される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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