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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻4号

1991年04月発行

文献概要

臨床報告

緑内障のある白内障眼への眼内レンズ挿入術—術後屈折誤差

著者: 天野史郎1 池澤暁子1 小松真理1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.657 - P.660

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 緑内障のある51眼への後房レンズ挿入術後の屈折値の変化と,術前予測値との差を調べ,SRK式およびSRKⅡ式の術後屈折の予測精度を検討した。SRK式を用いた結果では,術後6か月の時点での屈折値と術前の予測値とのずれが1ジオプター以下であったものは,PACGで21眼中13眼(62%),POAGで30眼中15眼(50%),対照で50眼中30眼(60%)あり,2ジオプター以下であったものは,PACGで20眼(95%),POAGで22眼(73%),対照で46眼(92%)であった。今回の症例にSRKⅡ式を適用した場合,術前予測値と術後屈折値のずれは,SRK式を用いた結果と比較して,PACGでは増加,POAGでは減少,対照ではほぼ不変であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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