文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
先天性緑内障を伴うSturge-Weber症候群を経験し,日齢14日に線維柱帯切除術を施行する機会を得た。隅角線維柱帯を中心とした微細構造の検索を行い,虹彩の高位付着,未熟なシュレム管—線維柱組織などの房水流出路閉塞所見を認めた。術中に拡張した著明な上強膜血管網もみられた。房水流出路閉塞と上強膜血管腫のそれぞれが本症に合併した先天性緑内障の原因と考えられた。
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