文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
片眼性の桐沢型ぶどう膜炎の僚眼の視機能に異常を認めた報告は筆者らが検索した限り,いまだない。今回筆者らは,片眼性の桐沢型ぶどう膜炎患者の検眼鏡的に異常のない僚眼に,進行性の視野異常を認めたので報告する。
症例は,34歳の男性で1990年1月4日に右眼の急激な視力低下をきたし,当科を初診した。アシクロビルの投与を開始するも1月26日には右眼に網膜剥離を生じた。2月2日の左眼の静的量的視野検査にて異常を認め,その後,耳側視野異常の進行を認めた。5月29日からアシクロビルの内服を開始したが,その後,左眼視野異常の改善を認めた。
片眼性の桐沢型ぶどう膜炎の僚眼に対しての視機能評価の必要性が示唆された。
症例は,34歳の男性で1990年1月4日に右眼の急激な視力低下をきたし,当科を初診した。アシクロビルの投与を開始するも1月26日には右眼に網膜剥離を生じた。2月2日の左眼の静的量的視野検査にて異常を認め,その後,耳側視野異常の進行を認めた。5月29日からアシクロビルの内服を開始したが,その後,左眼視野異常の改善を認めた。
片眼性の桐沢型ぶどう膜炎の僚眼に対しての視機能評価の必要性が示唆された。
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