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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京 学会原著

眼底白点症の親子例

著者: 平戸孝明1 岡島修2 岡本道香3 谷野洸4 弓田彰5

所属機関: 1東京船員保険病院眼科 2三楽病院眼科 3大岡山眼科医院 4関東逓信病院眼科 5青山病院眼科

ページ範囲:P.773 - P.777

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 眼底白点症の母娘例を報告した。症例1は38歳女性。幼時より夜盲があり,眼底所見および視機能検査結果より典型的な眼底白点症と考えられた。症例2は64歳女性,症例1の母。眼底は白点が多数ある他に網膜色素上皮の色素むらが強く,視野・色覚・暗順応最終閾値の障害が認められたが,長時間暗順応によるERG振幅の増大現象があり,眼底白点症が長期経過後加齢および動脈硬化性変化により視機能低下を示した例であると結論した。停止性とされる眼底白点症だが,本例のように長期の経過後はある程度の視機能異常を示す例も存在すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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