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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京 学会原著

末期ベーチェット病の1症例

著者: 林理1 稲富昭太1

所属機関: 1滋賀医科大学眼科

ページ範囲:P.778 - P.780

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 発症より35年以上観察した末期のベーチェット病患者を経験した。症例は19歳の時に右虹彩毛様体炎で発症し,完全型ベーチェット病として約3年間入院加療され,以後は著明な再発は認められなかった。現在,視力は右:手動弁,左:0.01。視野,ERG,暗順応検査等は著明に障害されていたが,色覚は比較的保たれていた。本症例のように重篤な発作が消失し,落ち着いていると思われる例でも長期的にみると徐々に網脈絡膜の荒廃がすすんでおり,ベーチェット病の長期にわたる経過観察の必要性を示唆していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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