文献詳細
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京
学会原著
文献概要
1960年から1990年までの30年間に188例の確定診断されたサルコイドーシス患者を経過観察した。188例を分類し,その眼症状には,(1)ぶどう膜炎を主徴とするタイプ,(2)血管病変を主徴とするタイプ,(3)(1)及び(2)の合併したタイプ,があった。そのうち血管病変を主徴とするグループのうち,眼底出血のみを主徴とした4症例を検討した。若年者で眼底出血を主徴とした全身合併症のない原因不明の疾患は,ぶどう膜炎,その他サルコイドーシス特有の病状が認められなくても、サルコイドーシスを鑑別診断に加える必要があると思われた。
掲載誌情報