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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京 学会原著

特発性黄斑出血の1例

著者: 山口ひとみ1 坂口仁志1 森下清文1 渡辺千舟1

所属機関: 1大阪医科大学眼科

ページ範囲:P.801 - P.803

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 48歳の女性が読書中に突然右眼の中心部が暗くなり,当科を受診した。矯正視力は右0.2,左1.5,眼圧は正常で前眼部・中間透光体に異常なく,右眼眼底は黄斑部を中心に細長い境界鮮明な出血を認めた。出血は鼻側より徐々に吸収し,2か月後に視力は1.0に改善した。外傷の既往,後部硝子体剥離,黄斑部新生血管,屈折異常等の眼疾患,高血圧,糖尿病等の全身疾患の所見がなく,特発性黄斑出血と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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