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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(3)1990年9月 東京 学会原著

硝子体出血で発見された20歳のインシュリン依存型糖尿病の1症例

著者: 足立和己1 吉田宗徳1 三木正毅1 後藤康生2 松岡賢光2

所属機関: 1岸和田市民病院眼科 2岸和田市民病院内科

ページ範囲:P.805 - P.808

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 糖尿病網膜症の発症と進展には,高血糖,罹病期間ならびに遺伝的素因が関与すると言われている。インシュリン依存型糖尿病における増殖網膜症の発症には,少なくとも3〜5年以上の罹病期間が必要とされている。今回筆者らは糖尿病の病歴がなく,両眼霧視を主訴として初めて来院し,両眼硝子体出血を伴う網膜新生血管と網膜出血を認め,入院後にインシュリン依存型糖尿病と初めて診断された20歳の女性の症例を経験した。唯一の病歴は2年前の急激な体重減少と生理不順であり,全く無症状で経過し,20歳の若年齢で初めて増殖網膜症(硝子体出血あり)を認めた点は非常に興味深いと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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