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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

臨床報告

発症早期からのガンシクロビル投与が著効を奏したサイトメガロウイルス網膜炎の1例

著者: 堀津良志1 山本修一1

所属機関: 1富山医科薬科大学眼科

ページ範囲:P.847 - P.849

文献概要

 発症早期からガンシクロビルの投与を行い,良好な視力予後を得たサイトメガロウイルス(以下CMV)網膜炎の1例を報告した。症例は26歳の女性で,悪性リンパ腫と全身性CMV感染症で内科入院中に飛蚊症を主訴に眼科を受診した。矯正視力は右1.0,左0.9,両眼眼底中間周辺部から周辺部にかけて,網膜動静脈の著明な白鞘化と出血および滲出斑を認めたためCMV網膜炎と診断し,ただちにガンシクロビルの投与を開始した。投与開始により網膜病変は広範な萎縮を残して改善し,初診6か月後の現在,視力は右0.6,左0.8で良好に維持されているが,副作用として白血球減少が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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