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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻5号

1991年05月発行

文献概要

臨床報告

老人性円板状黄斑部変性症の光凝固後に生じた網膜色素上皮裂孔の2例

著者: 宮部靖子1 竹田宗泰2

所属機関: 1斗南病院眼科 2札幌医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.873 - P.876

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 老人性円板状黄斑部変性症の光凝固治療後に網膜色素上皮裂孔を生じた2例を経験した。今までの報告では裂孔は網膜色素上皮剥離辺縁に生じるものがほとんどであるが,今回は漿液性網膜剥離辺縁および漿液性網膜色素上皮剥離をやや超えて発生した。本症は網膜色素上皮に強い接線方向の牽引がかかって発生するものといわれており,大きいあるいは脈絡膜新生血管を伴う網膜色素上皮剥離の強度な光凝固は避けるべきと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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