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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻6号

1991年06月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年9月 東京 学会原著

老人性円板状黄斑変性症の光凝固長期の治療成績

著者: 竹内正光1 高橋寛二1 山田佳苗1 大熊紘1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.913 - P.917

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 老人性円板状黄斑変性症に,クリプトン・レーザー,および色素レーザーを用いて脈絡膜新生血管に対する光凝固治療を行い,光凝固後1年以上経過観察を行った135例142眼の治療後長期の成績を調べた。治療効果を,視力と眼底所見を総合してみると,全体の55%に改善がみられた。今までに報告した光凝固後1年以内の成績と比べて各群に成績の低下をみ,新生血管が中心窩から200μm以内と近かった症例に新生血管の再発をみた例が多かった。本症早期の漿液性網膜剥離期の症例の改善率は70%であった。本症早期に十分な光凝固を行うと長期問経過してもよい成績が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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