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特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年9月 東京 学会原著
肢端紅痛症に低体温を伴う白内障の手術例
著者: 増山益枝1 西尾賢昭2 水戸部茂彦3 高橋信夫1
所属機関: 1金沢医科大学眼科 2金沢医科大学皮膚科 3金沢医科大学麻酔科
ページ範囲:P.987 - P.989
文献購入ページに移動症例は18歳の男性で,両眼の霧視を主訴に当科を受診。患者は8歳の頃に下肢の熱感を認め,肢端紅痛症にて治療を続けており,9歳の頃にはステロイド投与を受けている。10歳の時,突然意識低下と低体温のために精査を受けたが原因は不明であった。初診時,視力右0.45(n.c.),左1.0(n.c.),両眼水晶体後嚢下に混濁を認めた。その後,徐々に霧視が増強し,視力も低下したため,右眼に対し白内障手術を施行した。白内障の原因は不明であるが,ステロイド白内障が最も疑われた。
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