文献詳細
文献概要
特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年9月 東京 学会原著
Stevens-Johnson症候群に対する初期局所ステロイド治療の効果
著者: 戸塚清一1
所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1001 - P.1005
文献購入ページに移動 45歳男性の片眼白内障手術後に,Stevens-Johnson症候群が発症した。手術眼には発症前からベタメタゾンの点眼が行われていた。1年半の経過中,瞼球癒着の程度,パンヌスや混濁,瘢痕形成,潰瘍などの角膜病変,視力のすべてについて,手術眼の方が非手術眼よりも良好であり,ステロイド点眼が有効であったと評価された。本症では,メタゾラミド内服中に本症候群が発症し,これが誘因である可能性が推定された。
掲載誌情報