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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻6号

1991年06月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年9月 東京 学会原著

ヒト白内障水晶体上皮の細胞動態.顕微蛍光測光法による上皮細胞核DNAの定量

著者: 石田美幸1 池部均1 照林宏文1 赤木好男1 糸井素一1 高松哲郎2

所属機関: 1京都府立医科人学眼科学教室 2京都府立医科人学病理学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1028

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 顕微蛍光測光法を用いて,ヒト白内障水晶体の前極部上皮細胞核DNA定量を行い,そのDNA合成能と種々の白内障におけるDNA分布パターンの差異につき調べた。一般的に,前極部上皮は,多数の2倍体細胞と若干の4倍体細胞からなるDNA分布パターンを示した。前嚢下白内障においてのみ,異常細胞増殖を示す多倍体細胞とmicronucleiを有する細胞が著明に認められた。これらより,前極部水晶体上皮細胞はDNA合成をしうる細胞であり,そのDNA合成能や細胞分裂能の異常が前嚢下白内障の発生に関係することが示唆された。水晶体混濁には,上皮の関与があるものとないものの2種があると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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