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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻6号

1991年06月発行

文献概要

特集 第44回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年9月 東京 学会原著

寝たきり痴呆患者の眼

著者: 二井宏紀1 木内良明2 三嶋弘2

所属機関: 1光輝会光輝病院眼科 2広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1029 - P.1032

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 寝たきり痴呆患者88人に,ベッド上で可能な範囲の眼科的検査を行い,その問題点を検討した。
 約半数に外・前眼部疾患があり,そのほとんどに眼脂があった。痴呆のため眼部の清潔が保てないことと,寝たきりのため瞬目回数が減少し,涙液が涙道にうっ滞することが眼脂の原因と思われた。
 痴呆患者は自発的に症状を訴えることができず,医療の対象から除外されがちであるが,高齢化社会を迎えた現在,寝たきり痴呆患者に対して積極的な眼科治療の取り組みが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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