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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻6号

1991年06月発行

文献概要

臨床報告

内頸動脈閉塞に伴う血管新生緑内障.虹彩ルベオーシスの発生機序と治療方針

著者: 梶浦祐子1 藤沢久美子1 井上正則1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科

ページ範囲:P.1055 - P.1058

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 我々は内頸動脈閉塞症に伴う新生血管緑内障の3例を経験した。これらの症例は網膜所見に比して前眼部所見は高度であり,網膜冷凍凝固術,汎網膜光凝固術を施行したが無効であった。このことより内頸動脈閉塞症に伴う虹彩ルベオーシスの発生には網膜の虚血のみでなく,前眼部の虚血性変化も大きく影響していると考えられた。内頸動脈閉塞による虚血性眼症は,治療の困難な疾患である。したがって早期診断,早期治療が最も重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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