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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻6号

1991年06月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズの偏心が静的視野へ及ぼす影響

著者: 湖崎淳1 竹内正光1 西川睦彦1 緒方奈保子1 山岸和矢1 三木弘彦1 高橋文男2

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室 2㈱ニコン光学部第二光学課

ページ範囲:P.1067 - P.1070

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 眼内レンズの偏心が視野にどのように影響するかを検討した。緑内障,角膜疾患,眼底疾患のない偽水晶体眼で,矯正視力が0.5以上の4例を対象とし,ハンフリー自動視野計で中心視野30°を測定した。眼内レンズの偏心が著明な症例では,周辺視野に感度の低下があり,瞳孔領にpositioning holeやレンズ辺縁の露出していた症例では,全域に感度の低下がみられた。原因として,グレアーの他に偏心による非点収差や湾曲収差などが考えられた。眼内レンズの挿入された緑内障眼の静的視野の評価には,レンズの偏心による視野の障害に注意を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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